『ストレート・シューター』バッド・カンパニー

Bad Company
PAUL RODGERS – vocals, guitar & piano
MICK RALPHS – guitars & keyboards
BOZ BURRELL – bass
SIMON KIRKE – drums
『STRAIGHT SHOOTER』
1. GOOD LOVIN’ GONE BAD
2. FEEL LIKE MAKIN’ LOVEEP NO MORE
3. WEEP NO MORE
4. SHOOTING STAR
5. DEAL WITH THE PREACHER
6. WILD FIRE WOMAN
7. ANNA
8. CALL ON ME
大好評のデビューアルバムに続くセカンドアルバムが、この知る人ぞ知る名盤『ストレート・シューター』です。適度に歪んだ音色も気持ちよいミック・ラルフスのギターをバックに、ポール・ロジャースのこれもまた適度にハスキーなボーカルが粒揃いの名曲をさらに引き立てます。
「グッド・ラヴィン・ゴーン・バッド」は歯切れの良いサイモン・カークのドラムスからギターのイントロ、そしてパワフルなボーカルへとロックの王道を征くノリのいいナンバーで、A面の1曲目はこうでなければ、という出来映えです。
アコースティック・ギターのイントロからディストーションの効いたハードなギターのリズムが心地よいサビの部分へと続く2曲目、悲しげなメロディーのリード・ギターから一転して暖かい雰囲気に変わる3曲目。
そして涙なくしては聴けない本アルバム中のベストチューン「シューティング・スター」と、レコードでいうA面だけでもう大満足ですが、ハードでクールな「ディール・ウィズ・ザ・プリーチャー」、ポール・ロジャーズのシャウトが冴え渡る「ワイルド・ファイアー・ウーマン」と続き、最後に切ない雰囲気の7曲目、8曲目で幕を閉じます。
プロのミュージシャンにも人気のあるボーカリスト、ポール・ロジャースの魅力とバックのシンプルで歯切れのいい演奏が堪能できる、ロック好きなら一度は聴いておくべき名盤です。
『BURN』DEEP PURPLE

バンドの看板、強力なボーカリストのイアン・ギランが脱退して大丈夫か?と思ったら、デヴィッド・カヴァーデイルが加入してちゃんと大丈夫でした。ベースにはグレン・ヒューズを迎えた新体制でスピード感のあるタイトル曲は大ヒット。「ユー・フール・ノー・ワン」のリフとドラム、コーラスのカッコ良さ。さすがのディープ・パープル、『紫の炎』です。
『461 OCEAN BOULEVARD』ERIC CLAPTON

ブルースブレイカーズ、クリーム、ブラインド・フェイス、デレク・アンド・ザ・ドミノスを経て辿り着いたソロの新境地。それまでが張り切りすぎだったのか全体的にのんびりした雰囲気の曲が多く、ヒットした「アイ・ショット・ザ・シェリフ」や優しい「レット・イット・グロー」が良い感じです。
『SHEER HEART ATTACK』QUEEN

A面1曲目はテンションMaxの「ブライトン・ロック」からスタートして、これぞクイーン・サウンドという「キラー・クイーン」へと続きます。凝りに凝った分厚いコーラスとブライアン・メイのオリジナル・ギターから生まれる独特なサウンド。世界的なバンドへと成長してゆくきっかけとなったサードアルバムです。
『SECOND HELPING』LYNYRD SKYNYRD

イントロのギターがとにかく気持ちの良い名曲「スイート・ホーム・アラバマ」収録の名盤。トリプルギターが売り物のサザン・ロックの雄、レーナード・スキナードのセカンドアルバム。「フリー・バード」収録のデビューアルバムと並ぶ傑作です。ブラス・ロックのチェイスと同じく航空機事故に遭ってしまったのが残念。
『PHENOMENON』UFO

邦題はそのまま直訳して『現象』でした。スコーピオンズのギター小僧、マイケル・シェンカーが加入してメロディアスかつハードなギターを弾きまくっています。泣きの「ドクター・ドクター」やリフがカッコいい「ロック・ボトム」など、キャッチーな楽曲群でヒットしたアルバム。インストの小品「リップスティック・トレイシズ」も美しいです。
『It’s Only Rock’n Roll』THE ROLLING STONES

シンプルなロックンロールに立ち返って「たかがロックンロールじゃないか」と嘯くローリング・ストーンズ。タイトル曲を始め全体的にグジャっとしたノリもストーンズらしくていいなと思います。 なんとも言えない雰囲気のジャケットも、開き直ったロックスターみたいでユーモラス。
『BAD COMPANY』BAD COMPANY

シンプルで力強い印象のジャケットが彼らの意気込みを表しているようです。ヘヴィーな音のブルース・ロックで成功したフリーから、よりシンプルで洗練されたロックンロールをやるバンドに生まれ変わってアメリカでも大成功。天性のボーカリスト、ポール・ロジャース率いるバッド・カンパニーのデビューアルバムです。
『NOT FRAGILE』BACHMAN-TURNER OVERDRIVE

豪快ロックンロールのBTO、バックマン・ターナー・オーヴァードライヴです。カナダのバンドだから大陸的という訳ではありませんが、ヒット曲「ハイウェイをぶっ飛ばせ!(Roll On Down The Highway)」は、どデカいトレーラーでどこまでも続くハイウェイを走りながらカーラジオで流せば気分良さそうです。
『PAPER MONEY』MONTROSE

ギターのロニー・モントローズと、後にヴァン・ヘイレンの2代目ボーカリストとなるサミー・ヘイガーが組んだアルバムで、邦題はどういうわけか『灼熱の大彗星』。確かに若い彼らの熱いものは感じる内容ですね。ギターが鋭い「アイ・ガット・ザ・ファイア」は、まさに暑苦しいくらいのカッコ良さ。
1974年(昭和49年)の日本
主な出来事:この年にセブンイレブン第1号店が東京で開店して、コンビニエンスストアが日本中へと広がっていくことになりました。ミスタープロ野球・長嶋茂雄が引退して「わが巨人軍は永久に不滅です」の名言を残し、小野田元陸軍少尉がフィリピンのルバング島から帰還というニュースもありました。過激派による三菱重工爆破事件が起きたのもこの年です。
テレビ・映画:萩原健一と水谷豊のドラマ「傷だらけの天使」、アニメ「アルプスの少女ハイジ」「宇宙戦艦ヤマト」が放送開始。映画ではウィリアム・フリードキン監督の『エクソシスト』、アル・パチーノの『セルピコ』、ポール・ニューマンとロバート・レッドフォードが共演した『スティング』、ジョージ・ルーカスの出世作『アメリカン・グラフィティ』などが公開されました。
ヒット曲:吉田拓郎と岡本おさみが作曲、作詞を手掛けて森進一が歌った「襟裳岬」が日本レコード大賞と日本歌謡大賞を受賞。中条きよしの「うそ」は従来の演歌・歌謡曲の本筋を歩むヒット曲です。アン・ルイスの「グッド・バイ・マイ・ラブ」や青春ドラマのスター・中村雅俊の「ふれあい」も74年、安井かずみと筒美京平が郷ひろみに提供した「よろしく哀愁」は、彼の代表曲にひとつになりました。
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